Stand in my Belief

あなたを物語の主人公にしちゃいます☆

落ち込んだときの本

どこかのSNSで「自分の気持ちを切り替えられるのは自分だけ。そのことを子どもに伝えて育てている」みたいなことが書いてあって、なるほどなって思った。


たしかに、怒ったとき、悲しかったとき、ニヤニヤしちゃうとき、わたしの気持ちを切り替えるのはわたしだ。
「ごめんなさい」と言われたら、勝手に気持ちが切り替わるわけじゃないのだ。「ごめんなさい」って言われて、許すか諦めるかして、その気持ちに踏ん切りをつける。そういうこと。


先日、悲しいことがあった。立場がある人に突然、敵意を向けられたのだ。こういうとき、その人の状況を鑑みたり、分析して、気持ちの処理をするんだけど、突然すぎてうまく処理できていない。


あと、敵意を向けられたとき、咄嗟に謝ってしまったのだけど、わたしの親しい人も含む話だったので、なにも言い返せなかったことが悔しい。


子どものとき、親に怒られて、なんでそんなことをしたのかうまく説明できなくて悔しかった、そんな気持ち。


このショックさには、目上の人はちゃんと人としてできているって信じているところがあって、それが裏切られたショックも含んでいるな、といま気づいた。


話は変わって、子どものとき繰り返し繰り返し読んだ本が「ムーミン谷の11月」だ。なんとムーミンが出てこない話。ムーミンがいないムーミン谷で、悩みを抱えた登場人物たちが、なんの変哲もない日常を淡々と過ごし、自分で答えを見つけていくっていう地味な物語。


この本がわたしの気持ち切り替えスイッチで、気持ち安定スイッチだったんだなと、いま振り返って思った。凹むことがある度に読んでいた気がする。


大人になってからは、吉本ばななの「アムリタ」「ハゴロモ」「とかげ」。江國香織の「きらきらひかる」あたりが、どうやら気持ち落ち着かせスイッチっぽい。夫に「なんで同じ本を読んでるの?」って聞かれたことがある。夫よ、あれはわたしの精神安定剤みたいだ。


いまこの辺の本をすごく読みたいけど、手元にないんだよね。Kindleで買おうかな。